井端&片岡加入で二塁手争い激化…巨人・寺内に本音直撃
「中日で落合GMに見限られたとはいえ、球界トップクラスの守備力と、しぶとい打撃は十分に戦力になる。そこへ、FAの片岡(治大=30)まで入ってくるんじゃ、中堅若手の出番なんかほとんどなくなる。恐らく井端は故障がちな片岡のバックアップということになるんだろう。同じポジションのレギュラーと補欠を一度に獲得するわけだから、寺内や32歳の脇谷、11年の盗塁王で24歳の藤村、今季ブレークしかけた24歳の中井などはみんな死んでしまう。すでに入団が決まったFA大竹(寛=30)もそう。原監督は来季の先発ローテを<競争>と言ってはいるが、普通に考えれば大竹には3本柱の座が与えられる。先発からはじき出されたローテ候補がリリーフに回れば、若手には先発にも中継ぎにもチャンスがなくなる。当人たちの本音はともかく、他の選手からは<補強をやりすぎでしょ。V逸したのならともかく、連覇したんですよ>との声が出ているのは確か。事実、今の戦力で十分に来季も優勝を狙えると思う」
一昨年に杉内、村田をFAで獲得したものの、ここ数年の巨人はひところのような大補強を封印していた。それが、若手の成長を促し、新陳代謝も活発化して、結果的に巨大戦力がさらなる厚みを増すことにつながった。