ソチ最終予選王手 それでも厳しい待遇に泣くカーリング勢
20年東京五輪でのメダル量産に向けて、夏季競技は若年層の強化に力を入れている。ジュニア世代の有望な選手を集めて英才教育を施す「エリートアカデミー」の拡充にも着手しており、現在の4競技(レスリング、フェンシング、卓球、アーチェリー)の他、水球や飛び込みなども創設を検討している。
さらに11月には、東京都と文部科学省は既存のNTCに加えて第2トレセンの建設に合意。東京五輪の開催が決まり、夏季競技はどんどん強化費用が増額されるなど優遇されている。
夏季競技に比べて地味な冬季競技はメディアへの露出が少ないこともあり、収入面で恵まれない選手は多い。各競技団体にしても、運営費を主にスポンサー収入で賄っているため、独自の育成・強化には限界がある。政府や日本オリンピック委員会(JOC)に頼るしかないのだ。
来年2月のソチ五輪の結果次第では、冬季競技の各団体から施設整備や強化費の増額を求める声が強まるはずだ。