「大きなケガもなく恵まれた体格に、ずばぬけた身体能力。ただいかんせん、それを制御するアタマが……。大関に昇進した辺りから、多少はアタマも使うようになってきたが、それでも才能を生かしきれていない。それに精神力。我々相撲記者の定番ジョークとして、『俺に稀勢の里の肉体があったら、とっくに横綱になっている』と言われているくらいですからね。いくら碧山のぶちかましが脅威でも、緊張して硬くなるようでは綱とりどころではない」(担当記者)
取組後は無言で国技館を後にした稀勢の里。「張り子の虎」じゃ横綱にはなれない。