上村愛子の敗因もロクに説明せず…五輪実況と解説に疑問符

公開日: 更新日:

「上村は向かって右側のコースを滑り、ゴールした時も右に寄っていた。右側のコースの方がコブの大きさや配置が簡単で、ターンのミスを減らせるうえにスピードも出せると判断したからでしょう。上村はそこで勝負をかけたのです。一方、他の選手は難しいといわれる中央付近のコースを滑った。そのため、いくつもミスをしたり、タイムが伸びない選手もいた。カーニーもミスをしましたが、採点者は得点の高いカービング技術や難しいコースでいかにミスを少なくしながら滑れるかにチャレンジした姿勢を評価したのでしょう」

 そうしたポイントや駆け引きがあっての4位だったというわけだ。

 本来なら、テレビ中継の解説者が専門家の視点からそうした説明をするべきなのだが、女子モーグルの解説はあまりにも酷かった。上村の滑りを見ながら「これまでで一番いいですよ!」「高い!」などと褒めるだけ。作家の吉川潮氏は言う。

「五輪の解説者は、競技や選手を解説するというよりも、日本の応援団になってしまっているケースがほとんどです。ベタボメしたり、感動を押し付けるのが当たり前になっている。モーグルもそうですが、冬季五輪の種目は総じてマイナーで、ルールすら分からない人がほとんどでしょう。だからこそ、しっかり解説して、競技の面白さ、技術的なポイント、勝負の見どころなどを知ってもらうチャンスなのに、逆効果に終わっています」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  2. 2

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  3. 3

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  4. 4

    大阪万博「遠足」堺市の小・中学校8割が辞退の衝撃…無料招待でも安全への懸念広がる

  5. 5

    「クスリのアオキ」は売上高の5割がフード…新規出店に加え地場スーパーのM&Aで規模拡大

  1. 6

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  2. 7

    「ダウンタウンDX」終了で消えゆく松本軍団…FUJIWARA藤本敏史は炎上中で"ガヤ芸人"の今後は

  3. 8

    189cmの阿部寛「キャスター」が好発進 日本も男女高身長俳優がドラマを席巻する時代に

  4. 9

    PL学園の選手はなぜ胸に手を当て、なんとつぶやいていたのか…強力打線と強靭メンタルの秘密

  5. 10

    悪質犯罪で逮捕!大商大・冨山監督の素性と大学球界の闇…中古車販売、犬のブリーダー、一口馬主