上村愛子の肉体を“劇的改造” スゴ腕トレーナーの荒療治
「ここからエンジンをかけても早すぎることはない。自分の滑りをした先にメダルがあれば、全員で喜べる」
5大会連続で五輪出場を果たした女子モーグルの上村愛子(34)が笑顔で躍進を誓った。
31日、ソチ五輪に出場する日本選手団本隊37人(役員含む)が現地に向けて出発。モーグル選手を代表して取材に応じた上村は「(出場は)5度目なので落ち着いて(出発の日を)迎えられた。全力の滑りをしたい」と話した。
18歳で初めて出場した長野五輪(7位入賞)から16年。前回のバンクーバー五輪は4位でメダルを逃し、ショックで1シーズン競技から離れた。おそらく自身最後になるであろう今回の五輪でメダルを取るため、今季は肉体改造を決意。トレーナーも代えた。現在は全日本スキー連盟のトレーナーを務める君嶋秀幸氏に体の手入れを託している。君嶋氏は普段、仙台市内で治療院を営み、時には荒療治も施す整体師だ。
■体軽く疲れにくい
君嶋トレーナーの治療を受け始めた昨年の春先、上村は筋肉に張りがある上に関節の可動域も限られていた。そこで「柔軟性を持たせるため、骨から筋肉を全てはがしたのです。すごい痛かったけど、今では関節の動きもスムーズになり、体も軽くなり疲れにくくなった」(上村)と言う。