巨人ドラ1捕手・小林 周囲の「色眼鏡」払拭に2つの切り札
また別の選手は「あいつ、ビッグマウスなんでしょ? 少し勘違いしているところがあるんじゃないですかね」との声が出た。それが、キャンプ中の野手会などで先輩にお酌をして回るなど、社会人出身らしい気配りぶりを発揮。除々にチームに溶け込んできているようだ。
■「菅野専属捕手」の座も視野に
心強い“援軍”もいる。同い年で開幕投手候補の菅野の存在だ。大学日本代表で共にプレーした経験があり旧知の仲。キャンプ中も一緒に行動することが多く、1年目で右も左も分からない小林はだいぶ助けられたという。大学時代からドラフト上位候補だったものの、遠回りして巨人へ1位入団。境遇が似ていることもあり、気が合うようだ。
2日の試合でバッテリーを組み、あうんの呼吸で菅野が好投。「菅野は阿部より小林の方が投げやすそうだね」との首脳陣の評価を得た。すぐに阿部超えはムリでも、「菅野専属捕手」の座は視野に入ってきた。
新人といってももう24歳。二軍で力をつけるなんて気持ちはさらさらないという。いまだオープン戦無安打も、「鬼肩」と「菅野」の2つの武器で、確実に開幕一軍に近づいている。