アスレチックス中島巡り…楽天vs阪神vsオリ争奪戦勃発
アスレチックスでプレーする中島裕之(31)に日本の複数球団が興味を示し始めているという。
中島は12年オフに海外FA権を行使してアスレチックスと2年契約したものの、キャンプで左太ももを痛め、そのままDL入り。以後、一度もメジャー昇格することなく1年目を終えた。
マイナー契約で臨む今季も、現地時間11日(日本時間12日)にようやくオープン戦初出場にこぎつけたが、遊撃守備で一塁走者と交錯したり、ライナーをはじいたりと散々。本人は「アピールにはならなかった。今後もチャンスを待ちたい」と気丈に振る舞っているとはいえ、チームの編成権を握るビーンGMからの低評価もあって、今季もマイナー生活が濃厚である。そこで、日本の球団が獲得に向けた調査を始めているのだ。
中島は複数の内野ポジションが守れるうえ、打撃面でも日本なら打率3割、30本が期待できる。下手な助っ人より確実に計算が立つうえ、古巣の西武がチームの若返りとコストカットを理由に「出戻り」に慎重な姿勢を見せているようで、これも他球団の動きに拍車をかけているという。米スカウトの話では、李大浩とバルディリスが移籍し、新加入したペーニャとベタンコートの活躍が未知数なオリックス、田中のポスティングによる移籍で資金的に余裕がある楽天、オープン戦で低迷する阪神などが興味を示しているといわれる。皮肉にもアメリカで精彩を欠けば欠くほど、中島の争奪戦は過熱しているのだ。