今季も期待薄 「なぜ再契約」まで言われるオリ井川の貧投
「オリックスはなんで再契約したんだろう」
他球団からそんな声が上がっているのが、7日の巨人戦に先発した井川慶(34)だ。3回を投げて9安打5失点と散々。「変化球がうまくいかなかった」と反省。オープン戦だから勝った負けたは関係ないとはいえ、ピリッとしない投球は相変わらずだった。
井川は11年オフにヤンキースとの5年契約が切れると、オリックスが年俸1億円プラス出来高の2年契約を結ぶ。ところが、度重なる故障でこの2年間は通算21試合で5勝10敗。今季は年俸が6000万円に下がっての再契約も、この日の投球を見る限りたいした戦力にはならないだろう。
「オリックスは見る目がない」というライバル球団の声はもっともだが、それをいうならヤンキースだろう。
こんな左腕に当時の金で約30億円もの入札金を払って交渉権を獲得し、5年総額で約25億円の大型契約を結びながら、5年間でたった16試合にしか登板せず2勝4敗。ほとんどマイナー暮らしだった。日本球界復帰の際は、阪神時代の恩師である楽天の星野監督も腰を上げたが、結局は手を引いた。「5球見れば投手はわかる」という恩師の判断は正しかった。