ベテラン絶好調が足かせ 阪神は今年も「Aクラス」が限界
26日、阪神はキャンプを打ち上げた。会見に臨んだ和田監督は、「点数は80点」と総括。成長の兆しを見せている今成ら若手、中堅について「Wリョウタ(今成、新井良)が初日からみんなを引っ張ってくれた。若手では梅野、西田あたりが光っていた」としつつも、「MVPは新井の兄ちゃん(貴浩)かな。打撃コーチ時代から見てきているけど、今年が一番いい感じ」と、37歳の大ベテランを褒めちぎった。
だが、他球団のスコアラーはこう分析している。
「新井は紅白戦を含む実戦4試合で11打数9安打と絶好調だった。新助っ人のゴメスは実戦出場がゼロとはいえ、普通にいけば開幕から『4番・一塁』で使うはず。このままいけば新井は一塁で起用できなくても、三塁で使うつもりなのだろう」
ただ、今キャンプは主将の鳥谷も「若い選手が力をつけている」と話していたように、「小掛布」と呼ばれる今成(26)を筆頭に、選手会長の上本(27)もそれなりに存在感をアピール。ベテラン偏重のチーム状況で「世代交代」の象徴となり得るだけに、我慢してでも使いたいところだが……。