新守護神・呉昇桓の足を引っ張りそうな阪神内野陣
甲子園のマウンドで鬼になるか。阪神の呉昇桓(オスンファン)(31)が21日のオリックスとのオープン戦に登板。九回を3人でピシャリ。
「直球で空振りが取れているので、バランスがいいと捉えている」といった。
ここまでオープン戦6試合で6回を投げ、被安打5、四球3、三振10、自責点1(防御率1.50)。他球団スコアラーがネット裏でビデオを回す中、持ち球を隠すなど、開幕モードになってきた。
呉は韓国時代の通算9年444試合、277セーブという記録が大きく取り上げられているが、510回3分の1を投げて625という三振の数も高い評価を得ている。某スコアラーがいう。
「呉昇桓の直球は、(藤川)球児より球質が重く、スピンが利いてよく伸びる。パワー対決を望む韓国の打者は大振りなのでこの球が有効だった。打者は真っすぐとわかっていても打てなかった。でも、日本の打者はバットに当てるのがうまい。コースを絞って決め打ちもする。苦手な球はカットして粘る技術もある。スライダーにカットボール、スプリット、カーブも投げるが、人一倍気が強くプライドの高い彼は、自慢のストレートで日本の打者を打ち取りたいという意識が強い。その点がどうなるか」