補強下手球団の典型パターン…阪神ゴメス“契約秘話”
どうやら“ババ”を掴まされたか。
右ひざ裏痛で調整が遅れている阪神の新助っ人マウロ・ゴメス(29=ナショナルズ3A)。19日のロッテ戦でオープン戦デビュー。1打席目は左腕藤岡の内角低めの直球に押されて三ゴロ。2打席目は外角高めのボール球を振って右飛。3打席目は右腕上野のスライダーにバットを折られながら三塁内野安打だった。
3打席でベンチに下がったゴメスは「2ストライク3ボールになったりして、たくさんボールが見れてよかった。まだ、しっかりタイミングが取れていないし、タイミングが合わないのもあるし。ミスショットもあるので、慣れていきたい」と言った。
このゴメス、打撃練習ではスタンドに軽々と放り込むものの、実戦ではまだ結果が出ていない。28日の開幕まで約1週間。チーム内からも「ホンマに打つんか?」との声も出てきた。
ドミニカ共和国出身の助っ人を獲得したのは坂井オーナーの意向に沿ったものだ。中日や広島はドミニカやベネズエラといった中南米から「使える選手」を安く仕入れてくる。ヤクルトのバレンティンはメジャー経験者だが、ベネズエラの北の沖合のオランダ領キュラソー島出身だから南米選手だ。阪神はライバル球団に刺激を受けて、「それならうちも……」となったようだ。