2000安打まで79本 オリックス谷の自信と調整力
「まあ、ヒットならいつでも打てるから」
オリックスのベテラン谷佳知(41)のセリフである。昨年、巨人ではわずか13試合の出場。出場機会が激減する中、「実戦感覚が鈍るのでは?」と聞く記者に、サラリと言ったものである。
オフに自ら望んで自由契約となり、古巣オリックスに復帰。キャンプで左足甲を痛めて開幕一軍が危ぶまれたものの、「芯に当てることには自信がある」と言ってのけるベテランには、調整遅れなど関係なかった。
オープン戦3試合目の出場となった23日の阪神戦は、2安打2四球と全4打席で出塁。三回には京セラドーム大阪の天井に打球を直撃させる適時打を放った。2四球はいずれもフルカウントからで、「球の軌道がだいぶ分かってきた。開幕に間に合ったと思う」と手応えを口にした。
本人が「絶対に達成したい」という2000安打まであと79本。出場機会さえ得られれば、今季中の達成は間違いない。