谷佳知の古巣復帰 狙いは「2000本」よりオリ監督!?
「名球会」入りはもちろん、将来を見据えての復帰だろう。オリックスが10日、巨人を自由契約となった谷佳知(40)の獲得を発表した。
プロ17年目のベテランはここ数年、若手が成長する巨人で埋没。今季は二軍で打率.324をマークしながら、一軍出場はわずか13試合。順調にいけば到達すると思われた2000本安打も、残り79本で「足踏み」を余儀なくされた。8年ぶりの古巣復帰も出場機会を増やすためといわれるが、オリックスのチーム関係者は「理由はそれだけではないでしょう」とこう続ける。
「谷の頭の中には、将来のオリックス監督就任に向けての布石を打ちたいという思惑もあるはずです。思うような結果を残せなかった巨人では厳しいが、オリックスなら可能性はある。最後に古巣でひと花咲かせ、引退後はオリックス愛を前面に出しながら出世街道を歩みたいのではないか。このところ球団内には、生え抜き監督待望論みたいなものもありますしね」
オリックスは森脇監督や瀬戸山球団本部長をはじめ、旧ダイエー(現ソフトバンク)閥が強くなりつつある。この動きに生え抜きのオリックス関係者は不満を抱いており、7日に行われた阪急・オリックスOB会では、多くの関係者から「このままならオリックスはダイエー関係者に乗っ取られる。生え抜き監督を」という声が続出した。こうした話を恐らく谷自身も耳にしているはずだ。
5度の五輪出場で金メダル2個を含む計5個のメダルを獲得した夫人の谷亮子参議院議員とは、「実績」で大きな差をつけられている谷のこと。オリックス監督就任なら、少しは「夫婦格差」を埋められるかもしれないが……。