キューバ選手解禁 最強スラッガー巨人セペダは使えるのか
「今回、巨人がセペダを獲得、キューバ野球連盟と友好協定まで締結したのは、振り返れば12年に突然、長嶋さんがキューバ政府から『友好勲章』の叙勲を受けたのが始まりだったように思う。ちょうど、球界でまたぞろキューバ選手の解禁がウワサされた直後。叙勲は読売本社の力も大きかっただろう。その1年後の昨年9月に政府がキューバ選手のプロ契約を認める方針を発表した。すべて既定路線ではないか。もちろん、キューバ側からすれば歴史的な選手解禁の相手に巨人を選んだのは、歴史と人気と金というのもあるだろうが」(別の球界関係者)
■大争奪戦が勃発か
で、肝心の実力はどうなのか。セペダは五輪に2回、WBCに3大会連続で出場。キューバ打線の4番を任されてきた。原監督が「世界のスラッガーのひとり。大きな戦力として加わってくれる。外野手として期待している」と大喜びしたように世界を代表する両打ちの強打者と評価されるが、34歳という年齢からくる衰えが肩と足に出ているのか、最近の国内リーグではほとんどDH専門。長野、橋本、アンダーソンのレギュラー3人が打率3割以上をマークし、高橋由、矢野、松本哲らが控える飽和状態の巨人の外野陣に割って入るのは容易ではない。