阪神に3連敗で崩壊した 原巨人の「勝利の方程式」
絶対的セットアッパーが打たれた。13日の阪神戦。延長十回に3番手の山口鉄也(30)が関本にサヨナラ適時打を浴びて巨人が今季初の3タテを食らった。
その前の九回に負の連鎖は始まっていた。2番手のマシソンが2安打1四球で1死満塁と絶体絶命のピンチを招き、山口にバトンを渡していた。回をまたいで登板するはめになった山口は十回に力尽きた。
今年は後ろが不安だ。チーム防御率はリーグ2位の3.37も、14試合のリリーフ陣の防御率は4.34。昨季は12球団トップの2.57で12年は12球団唯一の1点台となる1.75と驚異的な数字を残した。延長戦は昨年5月8日の阪神戦で負けたのを最後に5分けを挟んで6連勝中だった。
これまで「巨人は後ろになればなるほど強い」と他球団が諦めていたのも、マシソン、山口、西村の勝利の方程式が盤石だったから。それが今季は揃ってピリッとしない。
■スピードガン表示ほどの球威なし
マシソンの防御率は7試合で8.53。前カードで対戦した広島ナインは「マシソンが出てきたらお手上げ」なんて漏らしていたのに、対戦後は「あれ? って感じ。スピードガン表示ほど球がきていない。変化球はともかく、直球が全部ベルトより上と高い。あれなら何とかなると、みんな言っていた」という。