4度目の退場処分…広島・野村監督 本当の怒りの矛先
「セーフだろ!」
帽子をグラウンドに叩きつけて審判に激高しているのは広島の野村監督だ。
22日のヤクルト戦。1点を追う六回1死一塁で、堂林は三ゴロ。併殺を狙った川端は二塁へ送球。タイミングはセーフに見えたものの、判定はアウト。これに野村監督がキレた。ベンチから飛び出すと、口角泡を飛ばして猛抗議。遅延行為で自身4度目となる退場処分となった。
■畠山は無人の一塁に送球
その直後、打線が奮起した。菊池が安打でつなぎ、丸が逆転の適時三塁打。リリーフ陣も中田、一岡、ミコライオが無失点リレーでつなぎ、首位をキープした。
野村監督は広報を通じて、「みんなが奮起してくれてよかった。自分はあの場面、セーフだと思った。特に大事な場面で自分としても引っ込められなかった」と話したとはいえ、この試合、下位のヤクルト相手に四苦八苦だった。
ヤクルトは先日、エースの小川が右手を骨折して前半戦絶望。これで館山、由規、村中の先発投手に加え抑えのバーネットも故障で離脱という緊急事態に陥った。逆転された直後の六回には畠山が無人の一塁に送球するお粗末なプレーもあった。
野村監督の怒りは、こんなヤクルト相手にもたついた広島ナインにも向けられていたのではないか。