堂々首位! スポーツ紙が書けない広島快進撃「3つの理由」
■巨人への苦手意識はすでに克服
最も変わったのは指揮官だ。ここ数年、マエケンを巨人戦から回避させるなど、あからさまな3位狙いで批判された。実際、昨年は「わざわざローテを崩してまで巨人だから避ける、当てるという起用はしない」と球界OBに語っていたものが、今年は「マエケンには『巨人戦に行くぞ!』と言ってある」と明かしている。前出の高橋氏が続ける。
「今年は選手起用も変わりました。最近では新人の田中やロサリオなどが先発のチャンスをもらい、目の色変えて打席に入っている。この日、チャンスで見逃し三振をしたロサリオは即交代。こういった競争意識は昨年まではなかったこと。『実力主義』ができるくらい層が厚くなってきた証拠でもあります」
逃げ腰だった指揮官が「優勝するためには巨人に勝たないと」と公言。昨年のCS進出で自信をつけたナインもその気になった。某選手は「去年までの巨人戦を捨てて3位狙いとも取れる戦い方や起用法に、特に中堅以上の選手から不満の声が噴出していた。去年の9月に巨人戦で3タテして以来、苦手意識はもうありません。エースのマエケンが巨人戦で投げるようになれば、対等以上に戦えるわけだし、もちろんナインの士気だって上がりますよ」と言う。