初黒星も…原監督が画策する菅野の「タイトル総ナメ」作戦
開幕から6連勝していた巨人の菅野智之(24)が11日、甲子園の阪神戦に先発。7回で9三振を奪い、120球1失点の好投も、打線が阪神先発メッセンジャーに散発の4安打。三塁も踏めずに完封され、今季初黒星を喫した。
菅野は「役割を果たせなかった。こういう厳しい試合を勝ち切れないのは、まだまだ甘い」と納得していなかったが、原監督は「スピードもあったし良かった。気迫もあった。(連勝ストップは)またスタートすればいい」と力投をねぎらった。
これで肩の荷が下りたのではないか。菅野は連勝中、「正直、負けていないプレッシャーはある」と話していた。4失点しても打線の援護で2勝を拾った。昨年の楽天・田中(ヤンキース)の「24連勝」のような神業を期待されても……が本音だったかもしれない。
それでも6勝、防御率1.75はともにリーグ1位。49奪三振もメッセンジャーに2差と肉薄した。菅野が「200イニングを投げたい」と唯一、こだわっている投球回数も61回3分の2でトップ。現段階では沢村賞だって夢ではない成績だ。