父・貢氏の入院で加速しそうな巨人・原監督の“非情采配”
巨人が最下位のDeNAから今季5試合目で初黒星を喫した。6日の試合から再び指揮を執った原辰徳監督(55)は5日、心筋梗塞と大動脈解離を併発し、4日夕に緊急入院した父の貢氏(79=東海大系列野球部顧問)を見舞うため、初めて試合の行われた日にチームを離脱。名古屋から緊急帰京していた。
合流した試合を1-2で競り負けたこの日の試合後、原監督は「(前日は)監督生活で初めて外から試合を見た? まあ、そのことは今日はいいんじゃない」と会見を打ち切った。さる球団関係者がこう言う。
「甲子園の優勝監督でもある病床の父・貢さんを原監督は今でも『師匠』と言います。巨人の監督を10年やっても、自身の采配について意見交換するほどの大きな存在で『心の支え』でもある。高校、大学と父子鷹でやってきたふたりの結びつきは普通の親子以上。何よりチームを最優先する原監督が中日戦の指揮を執らずに名古屋を離れたことでもそれは分かる。貢さんは妥協を許さないことで知られたアマ球界のドン。原監督は殴られながら野球の厳しさを骨身に叩き込まれているだけに、病床の父への思いが今後の采配、用兵に影響することは十分に考えられる。厳しさが増すのではないか」