今ごろ藤浪のフォーム改造を始めた阪神首脳陣のドタバタ

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「休日なんてあるか。今まで通り、1週間を過ごすわけにはいかない」
 阪神の和田監督が、2年目右腕の藤浪に厳しい言葉を投げかけた。

 甲子園が騒然とした。22日、通常なら休日のはずの藤浪が首脳陣の意向で投手の指名練習に参加。キャッチボールなどをこなし、フォームの修正に取り組んだ。

「(20日のオリックス戦は)そんなに球数を投げていない。自分のフォームのバランスの問題」
 こう言い残して甲子園を後にした藤浪。つきっきりで指導した中西投手コーチは「足の運び、体重移動」と、修正点について口にした。

 20日のオリックス戦は、先発として自己最短となる2回6失点。わずか59球でKOされた。四球から痛打を浴びる悪循環。昨季、新人ながら10勝を挙げた「次代のエース」も5月は未勝利。復調に向けてなりふりかまわずといったところだが、開幕間もないこんな時期に、フォームでアレコレやっているのは、キャンプの調整が失敗したことの裏返しでもある。

 キャンプで阪神首脳陣は調整の大半を藤浪本人に任せた。一人前扱いをしたわけだが、阪神OBは「それによって走り込み、投げ込みが不足。フォームが固まらず、下半身に安定感がないからボールがシュート回転して抜け球になる。これが四球から崩れ、痛打を浴びる原因」と言う。

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