データではBクラスほぼ確定…阪神を待ち受ける“負の連鎖”
「最下位50%、Bクラス85%」――これは、2000年から昨年までの14年間、オープン戦で最下位になったチームの公式戦の結果である。
最下位に沈んだのは7回(02年、03年オリックス、04年横浜=現DeNA、05年広島、07年オリックス、10年、11年横浜)、Bクラスは12回に及ぶ。昨年最下位だった中日は4位、一昨年(12年)最下位の阪神は5位に終わった。
もちろん、オープン戦が好成績であっても、シーズンで勝てないケースはある。とはいえ、同様に昨年までの過去14年間のオープン戦優勝チームの成績を見ると、Aクラス入りが8回で、最下位はゼロ。差は歴然だ。
■「昨季2位」からくる気の緩み?
そこで阪神である。16日の西武戦も得点力不足に泣き、わずか1得点。和田監督は「個人が上がってこないとチームの雰囲気も盛り上がらない」と顔を曇らせている。オープン戦はここまで1勝8敗3分け。ヤクルトと並んで最下位の体たらくだ。先日の球団激励会で坂井オーナーが「非常に危機感を持っております」と言って募らせている不安は、解消されそうにない。評論家の山崎裕之氏が言う。