好調の中日・浜田が「戻りたくない」と語った二軍の地獄特訓
中日2年目左腕の浜田が3日のロッテ戦に先発。七回途中4失点で勝ち負けはつかず、デビューからの4連勝達成とはいかなかった。
新人年の昨季は、二軍で2勝8敗、防御率6.39。リーグワーストの73四死球を与えるなど、ボロボロの1年。二軍首脳陣の間でも起用の是非について議論が巻き起こったが、当時の鈴木二軍監督は「試合は練習の10倍学べる」という方針で起用し続けた。
今季、浜田いわく「コースを狙おうとせず、強く腕を振ることを意識する」ことで開眼。友利投手コーチも「物おじせず、打者に向かっていく姿勢がいい」と評価する。
「速球は140キロ前後で速くはないものの、下半身に粘りがあって、球持ちも良い。速球も変化球も同じ腕の振りができるので、打者は差し込まれる傾向がある」と、ライバル球団のスコアラーも舌を巻く。
プロ野球選手たるもの、一軍で活躍してナンボの商売だ。浜田は「今一軍で投げられているのは、二軍の経験が生きていると思う。もう二軍には行きたくないですから」と言う。