専門筋が徹底分析 ブラジルW杯「優勝」「大穴」最終予想
「数多くのタイトルを手中にしてきたメッシにとって、W杯の優勝トロフィーは唯一<欠けたピース>と言っていい。<レジェンドの中のレジェンド>になるためには、W杯優勝タイトルは必要不可欠です。メッシは今季終盤、バルセロナで“力を抜いて”プレーしていた。それもこれもW杯のため。戦力も充実している。FWイグアイン、アグエロ、ラベッシ、MFディ・マリア…と欧州強豪クラブの主軸選手が勢揃い。アルゼンチンは南米予選2節で予選初黒星をつけられた後、最終節で2敗目を喫するまで13試合負けなし。メッシと他選手との連係は熟成が順調に進み、アルゼンチンは優勝を狙うにふさわしいチームです」
優勝候補の一角にスペインを挙げるのが、フットボールジャーナリストの森雅史氏である。
「これまで南米大陸で開催されたW杯を制した欧州勢はいない。南米勢にすれば、やはり慣れ親しんだ気候、空気感の中での試合は、大きなアドバンテージになる。そんな中、欧州勢で打倒南米勢の1番手はスペイン。MFシャビ、イニエスタ、ブスケツ、セスク・ファブレガスのバルセロナ組を中心に展開されるポゼッションサッカーが、ブラジルの地でもフルに発揮されたら、ブラジルやアルゼンチン相手にも勝機は十分にあります」