本田圭佑「虚像と実像」(9)友人宅に上がり込み食い尽くす

公開日: 更新日:

 ジュニアユースで同期の與(あたえ)貴行(現G大阪ジュニアユースコーチ)が、苦笑いを浮かべながらこう振り返る。

「とにかく“容赦なく食べる”という表現がピッタリでした。あまりにもがっつくから『おい! ちょっとは遠慮せえよ!』と何度も言ったんですけどねぇ。本田はどこ吹く風でしたね。ボクの家だけじゃなく、チームメートの家を順番に回っていたみたい」

■1万円欲しさに服を脱ぎ捨て…

 遠征先で生き死にに関わるような無謀なことをやり、チームメートを閉口させたこともあった。

 中学3年の夏に淡路島まで遠征に出かけた時のことだ。
 試合前日に現地入りした夜、本田がチームメートたちを民宿の外庭に呼び出した。仲間がいぶかりながら集まると、本田は近くに止まっていた軽トラックの荷台に飛び乗り、握り拳をマイクに見立て、カラオケの持ち歌をガナリ立てた。

「おい、明日は大事な試合なんやぞ!」

 呆れながらチームメートが部屋に戻ろうとすると、ひとり気分がよくなった本田が、民宿の前を流れる川を背にばかげたことを言った。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  3. 3

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    大河ドラマ「べらぼう」の制作現場に密着したNHK「100カメ」の舞台裏

  1. 6

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  2. 7

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  3. 8

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  4. 9

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり

  5. 10

    トランプ関税への無策に「本気の姿勢を見せろ!」高市早苗氏が石破政権に“啖呵”を切った裏事情