ネイマール不発ドロー ブラジルが露呈したCFの決定力不足
「今のブラジル代表には、一発で試合を決められるような力があるCFが不在です。この日、先発したフレッジ(30)、途中出場のジョー(27)はいずれも欧州の第一線でプレーしている選手ではなく、決定的な仕事もできませんでした。本来は左サイドのネイマールを途中から中央で起用したのも、CFの頼りなさを補完する意図があったのでしょう。結局、ネイマールがゴールを決めないと得点力が大幅に落ちるチームなのです」
ブラジル代表のスコラーリ監督は、もともと守備を重視して手堅いサッカーをする監督だ。
「今大会のブラジル代表はCBの2人が強力だといわれているように、圧倒的な攻撃力で相手をねじ伏せるようなチームではありません。いわば欧州の攻守とも平均的な“普通のチーム”ともいえます。母国開催というアドバンテージはありますが、優勝となると運が必要になるでしょうね」(中山氏)
優勝を義務付けられているブラジルだが、地元開催大会でのドローはダメージが大きい。6度目の栄冠への道のりは険しい。