1カ月ぶり5勝目も…ヤ軍・黒田を悩ます極端な守備シフト
ヤンキース・黒田博樹(39)が25日(日本時間26日)のブルージェイズ戦に登板。6回3分の1を1本塁打を含む8安打3失点、4三振で5勝目(5敗)を挙げた。5月28日のカージナルス戦以来、約1カ月ぶりとなる白星である。
今季の黒田は開幕後に右足内転筋を痛めて体重移動がスムーズにいかず、制球は不安定だ。決め球であるスライダー、シンカーが甘く入って痛打を浴びるケースは少なくない。地元メディアからは力の衰えを指摘する声も上がっているが、実は黒田の持ち味が勝てない原因のひとつになっているという見方がある。
■ゴロアウトでチームトップ
黒田は低めの変化球を打たせて取るのが持ち味だ。2008年にメジャー移籍してからはグラウンドボール(ゴロアウトの多い)投手と位置づけられ、12年のゴロアウト356個はリーグ3位だった。今季もこの試合の前までチームトップの140個を記録しており、リーグ1位の11勝をマークしている田中(134個)をも上回っている。
今季のメジャーは極端な守備陣形を敷くチームが多い。ヤンキースでは、レッドソックス・オルティス内野手ら左の強打者に対し、三塁手を一、二塁間に移動させ、三遊間は遊撃ジーターがひとりで守るシフトを取っている。