黒星先行も織り込み済み ヤ軍黒田が漂わすベテランの余裕

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 ヤンキース・黒田博樹(39)が試練に立たされている。今季は左腕サバシアとともにローテーションの軸を任されながら、ここまで7試合に登板して2勝3敗、防御率4.43。依然として打線の援護にも恵まれないとはいえ、シーズン序盤から黒星が先行している。

 今季、不調なのは持ち球のひとつであるスライダーの制球が安定せず、カウントを稼げないのが原因だ。マウンド上で試行錯誤を繰り返し、「いつか流れが良くなると信じてやるしかない」と話しているが、実は今季でメジャー7年目を迎えるベテラン右腕にとっては、全てが織り込み済みだという。

■昨季は戦犯扱いも…

 ドジャース時代も含めて過去6年間は序盤に好スタートを切りながら、シーズン中盤に息切れすることは珍しくなかった。実際、昨季は7月までに10勝(6敗)をマーク。一時はレンジャーズ・ダルビッシュ、マリナーズ・岩隈と並んでサイ・ヤング賞候補に挙げられながら、8月12日のエンゼルス戦で11勝目をマークしたのを最後に8試合連続で白星がないままシーズンを終えた。地元メディアではポストシーズン進出を逃した戦犯のひとりとして指摘されたこともあった。

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