多い交代枠でゴール ザック日本が浮かれた“見せかけの勝利”
W杯本大会前に米国合宿を行い、6月2日にコスタリカとの強化試合に臨んだ。0-1で前半を折り返した日本は後半15分にMF遠藤が同点弾を決め、35分にFW香川が逆転弾。そしてロスタイムにFW柿谷が決勝弾を叩き込んだ。コスタリカはW杯本大会を見据えて3人しか交代させず、5人を代えた日本とは好対照。ちなみに柿谷は後半31分に「5人目」としてピッチに登場した。
同6日にはザンビアと強化試合。3-2とリードして迎えた後半44分に同点に追い付かれた日本は、直後にMF青山の縦パスに反応したFW大久保がロスタイムに決勝弾。日本ベンチは4-3の劇的勝利に沸いたが、アシストした青山は「6人目」の交代選手として、1分前に送り出されたばかりだった。
対戦相手がW杯本番を想定していたのに対し、日本は5人目、6人目の交代選手が試合を決定づけ、「見せかけの勝利」に浮かれていたのだ。
ザック日本大惨敗の原因は、こうした細部にも宿っている。