「専守防衛」と「メッシ頼み」 ブレなかったアルゼンチンの戦術
相手の長所を消し合うサッカーに終始した準決勝のオランダ-アルゼンチン戦は、延長戦を含む120分でも決着がつかず、PK戦に突入。アルゼンチンが4-2で死闘を制した。
先攻のオランダは、1人目を準々決勝コスタリカ戦でPKを蹴らなかったDFフラールに任せる。ところがゴール右に蹴ったボールはコースが甘く、アルゼンチンGKロメロが止める。対するアルゼンチンは、1人目のFWメッシが落ち着いてゴール左に決めた。
2人目はFWロッベン、DFガライと両チーム成功。オランダ3人目MFスナイデルのキックを再びロメロがストップ。ゴール左上に飛んだボールを読み切り、横っ跳びの好セーブを見せる。その後アルゼンチンは、3人目のFWアグエロがきっちり成功させ、決勝進出に王手をかける。
もう失敗が許されないオランダは、4人目のFWカイトが成功させるも、アルゼンチンはMFマキシ・ロドリゲスが蹴ったボールがネットを揺らす。オランダゴールを守り抜いたGKシレッセンが一度は触ったものの、無情にもボールはゴール上に吸い込まれた。オランダのPKを2発止めたロメロが、この試合の「マン・オブ・ザ・マッチ」に選ばれた。