右ひじ重症 マー君「トミー・ジョン手術」なら今季絶望も
新人右腕の右ひじは想像以上に重症だった。ヤンキースは10日(日本時間11日)、右ひじを痛めて故障者リスト(DL)入りした田中将大(25)が右ひじ内側側副靱帯の部分断裂と診断されたと発表した。
この日の田中は、チームドクターのクリストファー・アーマド氏が学会出席のため滞在するシアトルで同氏の診断を受けた。これを受けて電話会見を開いたキャッシュマンGMは「現時点で手術の必要はない」と断言。当面はリハビリプログラムをこなし、6週間後の復帰を目指す。症状に回復が見られない場合は、他の部位から腱を移植し、靱帯を再建するいわゆる「トミー・ジョン手術」に踏み切る可能性もあるという。
キャッシュマンGMは「チームにとって本当に残念なこと。故障は(古傷ではなく)最近のもの。診察した3人の医師から手術は勧められなかった。断裂は小さいと診断された」と説明した。
■1年目で孤軍奮闘
メジャー1年目の田中はここまで18試合に登板して12勝4敗、防御率2・51。メジャー公認球、傾斜のきついマウンド、中4日の登板間隔など不慣れな米国の環境を苦にせず、新人らしからぬ働きを披露。エース左腕サバシアを筆頭に開幕時の先発投手3人が早々と離脱する中、孤軍奮闘を強いられ、投手陣を牽引してきた。