「4四球」「93球」が証明した日ハム大谷の貪欲な“進化”
にもかかわらず、それをしなかったのは自身の直球を過信していないからだ。「慎重さが結果的に裏目に出たとはいえ、常に<もっと上>を目指す貪欲さの証明ですよ」とチーム関係者は逆に4四球を評価する。
この日、二回にカウント1ボール2ストライクから真ん中外寄りの153キロで三振を奪った直後は、口を「へ」の字に歪めてしかめっ面をしていた。捕手の大野は外角低めに構えていただけに、結果オーライでは喜べないのだろう。
今春のキャンプで日ハムの首脳陣は「打撃に使うアタマと同じくらい、投手のことも考えてくれたら」と愚痴をこぼしていたが、それもすでに過去の話である。