滑り込めるか…評価急落したドラフト候補「横浜高の元怪物」
ドラフト候補の野手2人を擁する横浜高校。17日の神奈川大会2回戦で2打席連続本塁打を放った浅間大基外野手(3年)が脚光を浴びる中、1年春の関東大会から名門で4番を張ってきた高浜祐仁内野手(3年)の影がすっかり薄くなっている。
1年夏の県大会初戦で初打席初スイング場外弾デビュー。「怪物1年生」と騒がれたが、故障などもあって伸び悩んだ。高校通算31本塁打。三拍子型の浅間が30本だから、4番としては物足りない数字だ。セ・リーグの某スカウトが言う。
「2人とも1年夏から主力。4番の高浜の方が注目度は高かったけど、最近は浅間の評価が上がっている。1位候補だった高浜は、夏前の段階で上位では厳しいという評価。球団でいうと、地元のDeNAは2人ともマーク。和製大砲が欲しい中日、熱心なのはもう一つの“地元”でもあるソフトバンクです」
ロッテに在籍する兄・卓也の影響もあって同じ横浜に入学したが、出身は九州・佐賀。初戦を視察した6球団の中にソフトバンクのスカウトの姿もあった。こちらは高浜をマークしているようだ。
「このまま尻すぼみなら、4位以下でソフトバンクが指名するかどうかというところではないか」(前出のスカウト)
2人とも進路希望はプロ一本。上位候補の浅間とは入学以来、切磋琢磨してきた。最後の夏の活躍で、再び1位候補に殴り込みをかけたいところだ。