復帰戦はいきなり完敗…今度は血圧が心配な楽天・星野監督
試合開始直前には復帰セレモニー。左翼席のファンは闘将の「闘」の文字の入った旗を振り、メンバー交換を終えてベンチに戻る指揮官に大きな声援を送った。
胸椎黄色靭帯骨化症から復帰した楽天の星野仙一監督(67)が25日、本拠地の日本ハム戦で2カ月ぶりに指揮を執った。病み上がりの指揮官にとって、何よりの良薬は白星。それはナインも百も承知していた。
二回、聖沢のタイムリーで先制。虎の子の1点を守ろうと、バックが気を吐いた。四回1死から陽の痛烈な三塁線のライナーをキャプテンの松井稼がジャンピングキャッチ。抜ければ長打の当たりを1メートルも飛び上がって好捕した。
五回2死二塁から飛び出した市川の中前打には聖沢が素早く反応。本塁へ矢のような返球で、二塁走者のミランダを刺した。
が、六回。状況は一気に暗転した。1死後、先発の塩見が西川、小谷野に連打を浴びて一、二塁。失点は許されないという気負いで腕が振れなくなったのか、続く陽にストレートの四球で満塁。ここで佐藤投手コーチがマウンドに向かうも、次打者・中田への初球、カウントを取りに行った高めストレートを右翼スタンドに放り込まれた。まさかの逆転満塁弾を浴びて、タガが外れた。終わってみれば1-8の大敗だった。