楽天・松井 闘将復帰の喧騒尻目にひとり「客席ランニング」
星野監督が復帰した25日の日本ハム戦。報道陣でごった返すグラウンドの喧騒を尻目に、楽天のドラ1左腕・松井裕樹(18)がひとり、試合前練習中のスタンドを黙々と走っていた。
6月19日以来6度目となる先発マウンドに上がった23日の西武戦は、5回3分の0を4安打無失点7奪三振。リリーフが逆転を許して先発初勝利は逃したものの、「今まで先発した中では一番いい投球ができた」と本人も手応えをつかんだ。
とはいえ、降板シーンは安打と2四球で無死満塁の大ピンチを招いた場面。本人が「疲れで全然でした」と言うように、スタミナ切れが原因だった。甲子園を沸かせた高校時代の投球フォームを取り戻しつつあり、直球のMAXは150キロを記録。課題はスタミナ、制球力とハッキリしているだけに、何周もしていた松井の「客席ランニング」は今後の名物になるかもしれない。