露呈したスタミナ不足 楽天・松井裕「中継ぎ調整」の吉凶
楽天のルーキー松井裕樹(18)の約1カ月ぶりの先発は、課題山積だった。結果は出たものの、守っている野手も見ているファンもイライラする不安定な投球内容は相変わらずだ。
23日の西武戦。5回と3分の0を7奪三振を含む4安打無失点(5四球)。しかし、101球の球数を要したように、投球リズムの悪さはいまだに解消されていない。
初回の先頭打者・秋山に11球粘られただけでなく、この回打者5人を抑えるのに要した球数は実に28球。走者を出してはマウンド上で大きくタメ息をつくから、自然と投球間の間も長くなる。
守っている時間があまりに長いから、攻撃のリズムも生まれない。三回まで味方打線が2安打1四球の3走者しか出せなかった淡泊な攻撃は、少なからず松井の投球スタイルが影響した。
「初回、二回の球数が多くてリズムがつくれなかった。三、四回は(テンポよく)抑えて(味方打線の)点につながったので、そういう投球をしないと先輩方に申し訳ない」と試合後の本人も反省しきりだった。
■松井本人も自覚