絶体絶命の楽天救ったクルーズ 全球直球3者連続三振の快投
いや、凄かった。松井裕樹、先発初勝利なるか ? で、注目された西武戦。その黄金新人左腕以上に観客の目をくぎ付けにしたのが、6月に途中加入した楽天助っ人右腕のライナー・クルーズ(27)だった。
六回に無死満塁のピンチをつくってマウンドを降りた松井裕の後を受けて登板。絶体絶命のこの場面を3者連続三振の快投で切り抜けたのだ。
それも、全球ストレート勝負だ。
まず、浅村を159キロの真っすぐで空振り三振に切って取ると、続く大崎も153キロの直球で空振り三振。最後はうなりをあげるような157キロで炭谷のバットに空を切らせた。
3人の打者に投じた計11球はすべて153キロ超。球速だけなら、先の球宴で162キロの日本球界最速記録に並んだ日本ハム・大谷翔平のライバルになりえる存在である。
9試合目の登板で防御率は3・38。いつもいつも目の覚めるような投球をするわけじゃないが、この日の観客はいいものを見た。