ブルペンで肘を痛めていたメッツ松坂を投手コーチが非難
「(もっと早く)言ってくれれば、すぐに他の投手に任せたのだが……」――。
メッツのダン・ワーセン投手コーチから恨み節が聞こえてきた。右肘の炎症で故障者リスト(DL)入りした松坂大輔(33)に対してである。
松坂が右肘の違和感を訴えたのは24日のブルワーズ戦。先発投手が乱調だったため、松坂はブルペンで序盤から六回までに3度も投球練習を強いられた。ワーセン投手コーチによれば、ブルペンで肩をつくっている間、患部に違和感が出ていたという。
同コーチは「(松坂はマウンドで)ベンチを見ることはなく、痛みの合図を送ってこなかった」と松坂の対応の悪さを非難した。
今季の松坂はマイナー契約からメジャー昇格を勝ち取り、先発、中継ぎ、抑えと全ての役割をこなした。契約でメジャー定着が保証されていないからか、与えられた役割をこなすため、肘に痛みを抱えながら投げ続けたのが最悪の事態を招いたようだ。
松坂は12年にトミー・ジョン手術を受けて今季、本格復帰したばかり。肘の違和感を正直に申告しなかった代償は高くつきそうだ。