日大鶴ケ丘・萩生田監督に聞いた“職業監督”の収入、苦労
――そこまでしなくても、職業監督ならば多くの収入があるんじゃないですか? 中には年収2000万円の監督もいると聞きました。
「(渋い表情で)ウチはそうでもないんです(苦笑い)。正規の教員と比べれば7割程度です」
――監督手当は出ないんですか?
「部活動を受け持つ職員はすべて普段は1日500円。今のように丸一日という時でも2000円。学校の規則できっちり金額は決まっています。甲子園出場で金一封? 前回、甲子園に出た08年の時は期待して給料明細を見たんですけど、反映されていませんでしたし、今回もないでしょう(苦笑い)。ウチは大学法人の子会社のようなものですから、そこはキッチリしています」
――「職業監督といってもなかなかツライよ」と。
「僕は1年契約なんですが、つぶしがきかないし、このまま監督をやっていくしかない。それに監督だけやって多くの収入を得られる人はほんの一握りです。2年か3年やってダメならクビ、というのが多いですからね。ただ、監督だけやっていればいい、という時代でもなくなってきているのかなと。授業も受け持ちながら、いろんな生徒と向き合っていくことも必要ではないかと。まあ大変なことも多いですが、好きなことをやって生活ができるなんて幸せなこと。僕はそう思ってやっています」