日大鶴ケ丘・萩生田監督に聞いた“職業監督”の収入、苦労
――学校ではどんなことをされているのですか?
「図書館の事務に加えて、数学の非常勤講師として去年から3年生限定で週に9コマ教えています。数学の教員免許は大学卒業時に取得しました」
――授業を受け持つ職業監督は珍しいですね。
「40歳を越えて、生徒との世代のギャップを感じるようになったのが大きいですね。練習以外でも生徒と接することで、より多面的に彼らを見ることができるんじゃないかと思っています。これは生徒にはまだ話していないんですが、去年は体育の免許を取るために大学に通っていました。これがまあ、大変で(苦笑い)。朝学校に行って練習メニューを作り、数学の授業をやって自転車で10分の日大に行く。学生とバドミントンの授業を受けて学校に戻り、また数学の授業。で、そのあと野球部の練習ですから。さすがに何やってんだろうって。一般企業で40歳っていえば役職もあって、会社のデスクで部下に指示したりしてるわけですよね。そこまでして監督をするくらいなら、辞めようかなと思ったくらいです(笑い)」
■手当は規則できっちり決まっています