サイ・ヤング賞右腕からマルチ ロ軍青木が7連勝導く3盗塁
ベテランのリードオフマンが持ち味を発揮して文字通り、チームを牽引をした。
ロイヤルズ・青木宣親(32)が10日(日本時間11日)のジャイアンツ戦に「1番・右翼」で出場。打っては2打数2安打1打点2得点、走っては3盗塁と気を吐いた。
四回1死三塁の好機で相手の先発右腕リンスカムの甘く入った変化球を捉えて右前に運ぶ適時打。サイ・ヤング賞(08、09年)右腕から、この試合2本目の安打を放ってマウンドから引きずり降ろした。相手バッテリーを機動力でも揺さぶり、1試合3盗塁は12年6月23日のホワイトソックス戦(4盗塁)以来である。
青木は「こんな働きをしたのは久しぶりのような気がする。この時期に連勝(7)するのは大きい。この流れに乗って最高のプレーをしたい」と語った。
チームは7連勝でア・リーグ中地区首位のタイガースを猛追。5日のダイヤモンドバックス戦で満塁本塁打を放つなど、この連勝中は青木の活躍が目立っている。
今季の青木は試合終盤、代走や守備固めを送られて交代するのは珍しくない。ネッド・ヨスト監督からベテランの特権を与えられているからだが、青木の目標はあくまでフルイニング出場だ。この日の3盗塁で指揮官に健在ぶりをアピールできたか。