首位陥落寸前…巨人の迷走招いた原監督“相談相手”の不在
いまの巨人には指揮官にモノを言うコーチもいない。選手がコーチに何かを進言しても、二言目には「監督がそう言うんだから……」「監督が決めたことだから……」というのが、お決まりの答えらしい。
毎日のように打順を変え、ときには内野を5人で守らせたりもする。監督としての「原点」が貢氏の奇策にあるのだから、周囲の度肝を抜こうと動き続けているのかもしれない。しかし、結果は伴わない。策を弄して極端な守備陣形を敷けば裏目に出るし、コロコロ変わる打順には内部から不満が噴出している。
仮に貢氏が存命であったら、それでも黙って原監督の背中を押し続けただろうか。「少し動き過ぎだ」と戒めたんじゃないか。たまにやるから奇策であって、後先顧みずに動き続けることが大向こうをうならせるとは思えない。原監督が最大の相談役を失ったがゆえに迷走し続けているとすれば、巨人はいよいよ泥沼にはまるんじゃないかと心配にもなる。