盛岡大付・関口監督に聞く“大谷2世”松本裕樹の実力と素顔
――体重が1年時から15キロ近くも増えたそうですね。
「昨冬は地道に筋トレをやって7キロほど体重を増やしましたが、とにかくよく食べます。体を大きくしようと毎晩のように、米1キロ(約6・6合)を平らげてました。昼は両手で持ってハミ出るほどの大きなおにぎりを3つほど。遠征等で弁当が余ったら、『もう1個食え』と(笑い)」
■打者との駆け引き、制球の精度では大谷に劣らない
――打者としても高校通算54本塁打。マスコミは「大谷2世」と騒ぎ、スカウトの中には「高校時代の大谷よりも上」という声もある。
「本人は『大谷さんのことは意識していない』と言ってますが、彼が高校で初めて本塁打を打たれたのが大谷君。バックスクリーンに放り込まれました。多少は意識してるんじゃないですか。僕も花巻東時代の大谷君とは何度も対戦してますが、打者としてははるかに大谷の方が上だと思います。ただ投手としては、高校時代の大谷君と比べて体の大きさ、手足の長さは及びませんが、指先の感覚、打者との駆け引き、制球の精度という点で劣るとは思いません。160キロは投げられませんが、145キロ前後のストレートを目掛けたところに投げられる。これからは投手として大成して欲しいと思っています」