盛岡大付・関口監督に聞く“大谷2世”松本裕樹の実力と素顔
――中学時代は引く手あまただったんじゃないですか?
「是が非でも来て欲しいと思っていました。ただ、中学時代に目立った成績を残せなかったこともあってか、神奈川の有名校から絶対にウチへ来てほしい、というのはなかったかもしれません。松本が所属していた瀬谷ボーイズからは多くの中学生を預かっていますし」
――神奈川の瀬谷ボーイズからは毎年多くの選手が入学していますが、パイプはどうやってつくったのですか?
「05年秋、野球部長として、卒業生の父兄でボーイズの代表を務める方に挨拶をしに山梨に行きました。そこで神奈川に熱血指導をしているボーイズがあると聞き、居ても立ってもいられず、『ぜひ会わせてください』と言って連絡を取ってもらい、レンタカーを借りて山梨から神奈川まで車を飛ばしまして(笑い)」
――瀬谷ボーイズには広島が09年のドラフト5位で指名した伊東昂大(引退)など、プロに進んだ選手もいますよね。
「06年に初めてきた2人が08年夏の甲子園にレギュラーで出て、そこから徐々に多くの選手が来るようになりました。伊東は中学では3、4番手の投手でした。瀬谷ボーイズからはウチに限らず健大高崎(群馬)、聖光学院(福島)などにも行っていますが、ウチに行けば成長すると実感していただいたこともあるのか、最近はレギュラークラスの選手も来てもらえるようになってきました」