盛岡大付・関口監督に聞く“大谷2世”松本裕樹の実力と素顔
16日登場する盛岡大付の松本裕樹は、投げて150キロ、打って高校通算54本塁打のドラフト1位候補。神奈川のボーイズリーグ出身だ。その実力、素顔、入学の経緯などを関口清治監督(37)に聞いた。
――プロ注目の右腕ですが、入学当初の印象はどうでしたか?
「1年時は体重67キロほどで線も細く、球速は最速132キロ。中学時代は上背もあるし、力がつけば投手よりも外野手として大成するのではと見ていました。当時は腰痛もあって、投手としてはなかなか勝てなかったというのもありました。だから1年秋から4番を打たせました」
――投手としてグッと伸びたのは2年になってからだそうですね。
「腰痛も改善して、投手としての可能性も見えてきたので、2年時のセンバツで先発をさせました。それ以降、夏にかけて球速が伸びてきたのです」
――投手としての長所は?
「1年時から制球力が高かったし、何より指先の感覚が抜群でした。これは教えられるものじゃない。天性のものですね。ゆったりとしたフォームで、リリースの瞬間にボールに力を伝えることができるので、キレのあるボールを投げられる。変化球も緩いカーブ、スライダー、チェンジアップがいいです。入学時は3年間で145キロ前後の速球を投げられるようになってくれればと思っていましたが、最速は150キロ。こちらが考えていた以上に、成長してくれたと思います」