6連敗でエース剥奪危機 阪神・能見に必要なのは「反骨心」
阪神の能見が31日のヤクルト戦に先発。7回3失点とゲームをつくったものの打線の援護がなく、自身6連敗で早くも10敗目(5勝)を喫した。
能見は「ゼロで抑えていない。なかなかね」と話し、和田監督も「重苦しい雰囲気で野球をしてしまっている」と指摘。これでチームは2カード連続の負け越し。首位の巨人追走に足踏みである。
能見は今年で35歳。衰えを指摘する声もちらほら聞かれる。だが、評論家の福間納氏は「ボールの衰えというよりも、気持ちの問題ではないか」と、こう続けた。
「能見はピンチの場面で時折、『代えてほしい』というしぐさを見せる。6月29日の中日戦で、脇腹の違和感を訴えて三回途中9失点で早々に降板した時もそんな雰囲気を感じた。投手は『打たれても投げます』という性格の人間が多いが、能見はそういうタイプではない。そんな弱さが顔をのぞかせる半面、周りがチヤホヤしなくなると、反骨心からいい投球をする性格なんだと思う。実績もあるため、周囲は能見を『エース』と呼ぶ。結果が出ないのなら、エースの称号を剥奪してもいい。それで活躍すれば、きちんと評価するのです」
能見の活躍なくして逆転優勝は厳しい。「もっとしっかりしろ!」である。