巨人にM22 広島3連敗の元凶は野村監督の“金縛り采配”
4日、首位巨人に優勝へのマジックナンバー「22」が点灯した。1ゲーム差に迫って迎えた首位攻防戦は、広島が拙攻に次ぐ拙攻で痛恨の3連敗。3位に転落し、自力優勝の可能性が消滅した。
1戦目は16安打13残塁で4得点。2戦目は11安打13残塁で2得点。この日も9安打10残塁で0得点。対する巨人はこの日、わずか4安打で1得点。広島は3試合とも安打数で巨人を上回りながら、1勝もできなかった。
若い選手がチームを引っ張る広島は、優勝争い初体験の重圧と闘っていた。あと1本が出ない。守備や走塁でミスを連発した。連敗を喫した前橋での前夜の試合後、広島の菊池はこう悔しがった。
「ずっと押してるから負けた気がしない。あとほんの少しなんですけど……。何かが絡めば変わってくるのに……」
昨季まで巨人に一方的にやられた。それが、首位を争うまでにチーム力は上がった。菊池が言う巨人との「ほんの少し」の差を埋められるとすれば、野村謙二郎監督(47)の采配、選手起用ではないか。焦る選手の手綱を引き、「絡ませる」のが指揮官の仕事だからだ。