<第6回>五輪SP本番直前にかけた母への電話で光が見えた
最終的な結果はみなさんもご存じのとおり、SPとフリー共に8位。バンクーバー五輪(8位)よりひとつでも上の順位と思っていましたが、その目標には届きませんでした。でも、ここまでの過程を振り返れば悔いはありませんでした。むしろ充実感に満ちあふれ、全選手の演技が終わった舞台裏で、一緒に戦ってきた(浅田)真央や(村上)佳菜子と抱き合って号泣してしまいました。
その時でした。真央が私にこう言ってくれたのです。(つづく)
▽すずき・あきこ 1985年3月28日、愛知県生まれ。6歳からスケートを始め、15歳で全日本選手権4位。東北福祉大に進学後、一時、摂食障害を患い休養。04年に復帰。10年バンクーバー五輪初出場。13年全日本選手権初優勝。14年ソチ五輪出場。今年3月の世界選手権を最後に現役を引退。