グリエル強奪狙い メジャー複数球団が「亡命画策」の仰天情報
■亡命カスティーヨは76億円でボストンと契約
グリエルがメジャー入りを希望しているとの情報が駆け巡ったちょうどその時期、米球界ではひとりのキューバ人選手がスカウトの話題を独り占めにしていた。昨年末に米国へ亡命したカスティーヨ(外野手=27)である。敏腕代理人によって今年7月末に公開練習を実施すると、フロリダの大学施設にはメジャー30球団中28球団、総勢100人のスカウトや関係者が集結。その結果、8月24日にレッドソックスと歴代キューバ選手史上最高額となる7年総額7250万ドル(約76億1300万円)で契約したのだ。
「五輪やWBCなど主要な国際大会への出場経験のないカスティーヨは、グリエルにとっては3歳年下の格下選手。そんな後輩が、76億円超という破格のカネを手にした。『キューバの至宝』『キューバ史上最高の選手』といわれながら、1年1億円でプレーしているグリエルがメジャー入りを望んだとしても、それは当然だろう。しかも、DeNAからの年俸1億円もその20%はキューバの野球連盟に取られるわけだから」(同)
そうでなくても、米球界では昨年からキューバブームが再燃。12年オフにセスペデス(外野手=28)がアスレチックスと4年3600万ドル、プイグ(外野手=23)がドジャースと7年4200万ドルで契約すれば、昨年はアブレイユ(一塁手=27)が6年6800万ドルでホワイトソックスに入団した。今年の球宴にはこの3選手を含め計5人のキューバ人が出場。旋風を巻き起こしている。