マー君が今季を総括 2カ月の戦線離脱は「財産になっている」
「(今季は)半分ぐらいしか働けなかったし、悔しいシーズンでした」――。
ヤンキース・田中将大(25)が1日(日本時間2日)、ニューヨーク市内のホテルで今季の総括会見を行い、不完全燃焼に終わったメジャー1年目をこう振り返った。
今季は4月4日のブルージェイズ戦でデビュー戦初勝利をマーク。その後も順調に白星を積み重ね、7月までに12勝を挙げながら、右肘靱帯を部分断裂し故障者リスト(DL)入り(今季13勝5敗、防御率2.77)。約2カ月間、戦線離脱を余儀なくされたが「いろいろと経験させてもらったことは財産になっている。それをうまく活用していきたい」と前向きに話した。
今後しばらくは静養に努めた後、痛めた右肘周辺の筋力や体幹を強化して来春のキャンプに備える。依然として患部にメスを入れる可能性もあるが、「ケガの再発を気にしていたらプレーできない。靱帯は切れる時は切れる。慎重ながら悔いの残らないようプレーしたい」とキッパリと言い切った。
チームはレギュラーシーズンで敗退。21年ぶりに2年連続でポストシーズン進出を逃した。すでにジラルディ監督からは「32試合は投げてほしい」とノルマを課されている。来季はエース級の働きを求められるだけに「1年間しっかりとローテーションを守りたいというのが一番。今年やってみて改めて難しさを感じた。これまで(同僚の)黒田さんが200イニング登板を続けたように、来年は自分ができるようにしっかりと調整したい」と巻き返しを誓った。
全米の注目を集めたルーキー右腕は来季、真価を問われる。