ヤクルト真中新監督が語る「指導者の理想」「選手との接し方」
――監督就任が決まって、家族にはどんな話をしたんですか?
「まあ、あんまり『俺のことは気にしなくていいよ』と。僕のことより、家族はやっぱり普段の生活があるし、負担をかけないようにしたい。3人の子供の反応? 38歳まで現役やって、上の子供はそのときから見てたからかもしれないけど、『がんばって』っていうくらいで。案外、サッパリした感じでしたね」
――選手との接し方は変わりますか?
「コーチの時と全く変わると思います。コミュニケーションはとるけど、適度な距離感も必要。コーチにいろいろ負担をかけると思うけど、そこは理解してもらって。メンバーを決める人、試合の指揮を執る人はベタベタと選手と話すのはどうかと思う。使われている人はいいけど、使われない人は不思議に感じてしまうだろうからね。レギュラーで出てない選手ほど気を使わなければいけない。試合に出てる選手は、起用することで毎日しゃべっているのと一緒。起用でコミュニケーションをとるという。あとは出てない選手たちと、どうコミュニケーションをとっていくか。調子が悪い時、悩んでいる時、さりげなく声をかけることはあるかもしれません」